
私立大学の医学部は全体的に高い偏差値です。そのため、かなりの努力量が要求されるでしょう。
また、医療分野に進もうとしている人たちの中でも高い偏差値を維持する必要があり、かなりの難関といえます。
そのため、具体的にどこの私立大学がどのくらいの偏差値なのか、確認しておく必要があります。
そこで今回は【2025年最新版】私立医学部偏差値ランキングを紹介します。ぜひ参考にしてください。
偏差値の高い私立医学部
偏差値は周りと比べて自分がどの位置に存在するのかを示す指標です。偏差値50を基準として数字が大きくなれば高いレベル、小さくなれば低いレベルと判断できます。
大学にも偏差値があり、受験者が模擬試験で得た偏差値と照らし合わせて合格判定を計算するため、とても重要な数字です。
ただし、偏差値は集団の中でどこに位置するのかを判断する指標になるため、受ける模試や周りの学力によって変動します。
100点満点のテストで70点を獲得しても、平均点60点のテストと平均点30点のテストでは表示される偏差値が異なります。
この場合、平均点60点のほうは偏差値50に近くなり、平均点30点の場合は数字が大きくなります。
以下から偏差値の高い順に紹介します。
慶應義塾大学
東京の港区に本部がある有名な大学です。偏差値は72.5とされており、私立大学の中で最も高い数字を誇ります。
初年度の学費は約390万円で、ほかの難関私立大学と比べると比較的安いようです。倍率は7.3倍です。
医学部では、最初の1年を日吉キャンパス、2年目以降を信濃町キャンパスで過ごします。
東京慈恵会医科大学
東京の港区に本部がある私立大学です。偏差値は70とされており、初年度の学費は約381万円です。倍率は3.5倍で、ほかの有名私立大学と比較すると低くなっていますが、高い偏差値が必要なため、レベルの高い受験者が集まっていると考えられます。
順天堂大学
東京の文京区に本部がある大学です。他県にもキャンパスがあります。医学部の場合、1年目は千葉にあるキャンパス、2年目以降からは本郷・お茶の水キャンパスで過ごします。
偏差値は70で初年度の学費は290万円と低めに設定されているようです。倍率が22.8倍とかなり高い部類に入ります。
日本医科大学
東京の文京区に本部がある大学です。慶應義塾大学・東京慈恵会医科大学・日本医科大学の3つを私立医学部の御三家と呼ぶ場合もあります。
偏差値は70で初年度の学費が約450万円です。卒業するまでの学費は、私立大学の中では安い部類に入ります。倍率は23.4倍で高めです。
昭和大学
東京の品川区に本部があり、昭和医学専門学校が原点の大学で、偏差値は67.5です。
初年度の学費が約542万円と、有名私立大学の中では中間程度に位置します。倍率は10.3倍で比較的低い大学です。
日本大学
東京の千代田区に本部がある大学で、日本で最も大きい総合学院と呼ばれており、医学部と合わせて16学部あります。
偏差値は67.5で都内に限定した医学部の中で中堅の扱いです。初年度の学費は約642万円です。多くの学部を持ちながら、医学部の倍率は7.5と高水準のため、人気のある大学と呼べるでしょう。
東邦大学
東京の大田区に本部がある大学です。帝国女子医学専門学校だった名残で女性の比率が高く、偏差値は67.5です。
初年度の学費は約529万ですが、卒業までの費用を比べると私立の医学部では安い部類に入るようです。倍率は25.6倍と高い特徴があります。
東京医科大学
東京の新宿区に本部がある大学です。医学科と看護学科があります。
偏差値は67.5で、東京都にはより高い偏差値の大学があるため意識されませんが、合格するための基準が高いと考えられています。
初年度の学費が約499万円で、倍率は12.8倍です。
杏林大学
東京の三鷹市に本部がある大学で、医学部のほかに3学部あります。文系と理系の教育を提供しているのが特徴です。
偏差値は65で初年度の学費が約1,009万円と比較的高く設定されています。倍率は13倍です。
東京女子医科大学
東京の新宿区に本部がある大学です。日本では唯一の医学部を持つ大学でもあります。偏差値は65で、私立大学医学部としては少し低めです。
初年度の学費が1,144万円と高額で、経済面でも高い基準が求められます。倍率は8.8倍です。
志望校選びのポイント
志望校を選ぶ際のポイントは2つあります。1つは日程の確認、2つ目は自分との相性です。
日程を確認しておかないと、志望校の試験が受けられないミスが発生するため、注意が必要です。また、自分の将来や方針にあった大学を選べれば、良い人生が選べるでしょう。
以下でそれぞれ詳しく説明します。
試験の日程を確認する
日本にある私立医学部は31校あり、うち10校の一次試験は1月21~28日までの間に実施されます。
日程をよく確認しておかないと別大学の試験日と重なったり、過密スケジュールで良い体調を維持できなくなったり、移動で時間を使ってしまったりすることがあるため、注意が必要です。
また、受験日程が集中してしまうと、書類の準備や宿泊施設の手配も集中してしまい、とても忙しくなります。
とくに、私立の医学部は日程が複雑になりがちなため、受験情報をまとめたカレンダーを見て、実現可能なスケジュールを組み上げましょう。
国立大学も受ける場合、4校までが一般的であり、「合格したら必ず入学する」ことを前提とした受験では、最大6校までというのが一般的です。
大学と自分の相性を考える
私立医学部は、偏差値を中心に比較すると、65から70前半の間に複数存在します。
とはいえ、試験で問われる能力は各大学で異なります。難易度が標準クラスの問題をできるだけ正確に解く力を重視していたり、高難易度の問題を解く能力が問われていたり、記述問題を多く出題して受験者の能力を重視したりと様々です。
つまり、同じ偏差値だからといって、受験者にとってまったく同じ難易度というわけではありません。
自分が受ける大学の問題傾向と自分が得意な受験形式を理解し、相性がいいのか考える必要があります。
もし、受験者が記述問題に強く、受ける大学も記述問題が頻出するなら、相性は良いと判断できます。逆に、志望校がマークシート形式の場合は相性があまり良くないかもしれません。
また、試験科目の配点や合格の最低ラインも調べて、合格する見込みがあるか検討する必要もあります。
医学部の合格を優先するなら、配点や問題形式を把握し、自分の強みが活かせる大学を選び、集中的に勉強して合格を目指しましょう。
合格するには予備校選びが重要
私立医学部に合格するには、適切な予備校を選び、有効な対策を重ねていくことが重要です。
大学は試験の内容や配点が異なるため、現在備わっている自分の学力を正確に把握し、足りないところや必要な部分を効率的に補う方法も継続して実行する必要があります。
そこで有効なのが予備校です。予備校は受験者の学習をサポートする機関で、受講生の学力アップはもちろん、1人では気づけない弱点や試験における効率的な点の取り方を教えてくれます。
また、スケジュールの立て方がわからない、志望校が2つ以上ありどれを受験するのか判断できないといった相談も可能です。
予備校を有効に活用すれば、1人で受験に立ち向かう不安が和らぐため、高いパフォーマンスが期待できます。
まとめ
私立医学部は偏差値が65から70前半と高い数字になっているため、基本的にどこを受ける場合でもかなりの勉強量が必要になるでしょう。
また、倍率も正確に意味をとらえる必要があり、低い数字だと受かりやすいというわけではありません。
志望校を選ぶ際は、偏差値のほか、試験日程や自分との相性も考慮してください。
私立医学部は1月21~28日の間に集まっているところが多く、十分に確認しないと受けられない試験が出てきたり、過密スケジュールで体調を崩しやすくなったりするため注意が必要です。
また、同じ偏差値でも問題の出題形式や配点が大学によって大きく異なるため、自分との相性を考えて適切に選択する必要があります。医学部に合格することを優先するなら、自分の相性にあった大学を選んでください。
さらに、予備校は受験生を強力にサポートしてくれる機関なため、活用すれば合格に近づけるはずです。自分の学力を正確に把握してアドバイスしてくれる予備校を選ぶといいでしょう。
今回の記事を参考にして、大学受験に役立ててください。