早慶上理とは日本最難関の4つの私立大学を表す呼び名であり、早慶上理合格を目標として受験勉強に取り組む場合は入念な対策が必要です。今回は、早慶上理に含まれる4大学の特徴や偏差値、受験難易度などを詳しく解説します。大学受験を控えている人、早慶上理を志望校としている人は、ぜひ参考にしてください。
早慶上理とは
早慶上理とは、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学の4大学から1文字ずつ取った呼び方です。従来までは早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学徒の3大学で早慶上智と呼ばれていましたが、現在は東京理科大学が追加されています。
早慶上理の4大学は日本の私立大学の中でも最難関の名門であり、旧帝大と同レベルの難易度であると考える人も多いです。中でも早稲田大学・慶應義塾大学は、日本の私立大学のトップ2として知られています。
早稲田大学の偏差値・難易度
早稲田大学の特徴や偏差値は、以下の通りです。
早稲田大学の特徴
早稲田大学は、大隈重信が1882年に創立した「東京専門大学」が大学昇格時に改称して生まれました。9つのキャンパスに4万人の生徒が通っており、受験生が興味を持つ大学調査では全国1位を獲得しています。
学問はもちろんスポーツの名門としても知られており、文系・理系・スポーツなどの10の学部から選択可能です。もっとも有名であるのは政治経済学部であり、これまで数多くの著名人や国会議員、起業家などを輩出しています。
早稲田大学の偏差値・難易度
Benesseのマナビジョンによると、早稲田大学の偏差値は67〜76、共通テストの得点率は75〜93%です。具体的には、文学部75〜76、文化構想学部75〜76、法学部76、政治経済学部76、商学部75などです。学部の倍率は商学部や社会学部が高いですが、どの学部も5倍を超える倍率の高さを誇ります。
慶應義塾大学の偏差値・難易度
慶應義塾大学の特徴や偏差値は、以下の通りです。
慶應義塾大学の特徴
慶應義塾大学は、福沢諭吉が1858年に設立した日本最古の私立総合学塾である蘭学塾を前身とする大学です。日本の私立大学の中でも早稲田大学と並ぶ最難関ランクとして知られており、6つのキャンパスと中学・高校を構えています。
慶應義塾大学は一部上場企業の社長輩出数が全国の大学でトップであり、さらに私立大学の中では科学研究費や大学発ベンチャー企業数、2022年の司法試験合格者数も1位です。卒業生との縦のつながりにも強く、多様な分野にOB・OGが在籍していることから就活面でも優れています。
慶應義塾大学の偏差値・難易度
Benesseのマナビジョンによると、慶應義塾大学の偏差値は65〜79です。具体的には、文学部79、法学部79、総合政策学部79、経済学部79、商学部74〜76です。どの学部も偏差値が非常に高く、合格には入念な対策が必要になります。
上智大学の偏差値・難易度
上智大学の特徴や偏差値は、以下の通りです。
上智大学の特徴
上智大学はキリスト教の教えを持つミッション系の大学であり、日本最古のカトリック大学として知られています。日本で唯一のカトリック系の神学部は場大学の看板学部でもあります。
上智大学はグローバル教育に積極的に取り組んでおり、開講科目の17%は外国語のみでの授業が基本です。外国語学部は英語・ドイツ語・フランス語・イスパニア語など幅広く、留学支援なども充実しています。1年を4つの学期に分割するクオーター制を取り入れているため、留学にも参加しやすいのが魅力です。
上智大学の難易度
Benesseのマナビジョンによると、上智大学の偏差値は59〜75、共通テストの得点率は75〜92%です。
具体的には、文学部68〜74、神学部59〜62、外国語学部69〜74、総合人間科学部61〜74、国際教養学部75となります。総合人間科学部は特に心理学科が人気であり、近年では10倍を超える倍率を誇っています。
東京理科大学の偏差値・難易度
東京理科大学の特徴や偏差値は、以下の通りです。
東京理科大学の特徴
東京理科大学は理系学部に特化している私立大学であり、中でも理学部第二部は日本唯一の夜間理学部として有名です。理学の普及を以て国運発展の基礎とするという精神のもとで実力主義を掲げているため、卒業までに専門的かつハイレベルな知識・スキルを身につけられます。
2023年度からは理工学部が創域理工学部という名称に変更されており、さらに先進工学部では物理工学科と機能デザイン工学科が新設されています。
東京理科大学の偏差値
Benesseのマナビジョンによると、東京理科大学の偏差値は53〜71、共通テストの得点率は57〜85%です。
具体的には、経営学部64〜71、理学部第一部65〜67、理学部第二部53〜56、創域理工学部61〜66、薬学部65〜67です。偏差値が50代後半の学部も少なくないため、早稲田大学や慶應義塾大学と比較すると難易度が下がるでしょう。
まとめ
今回は、早慶上理と呼ばれる早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学の4大学について、それぞれの特徴や偏差値などを詳しく解説しました。早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学は旧帝大とも並ぶ日本最難関レベルの私立大学として知られており、受験のハードルも非常に高いです。それぞれで特徴や偏差値が異なるものの、4大学の中でも早稲田大学・慶應義塾大学は特にレベルが高く、偏差値が70台後半の学部も少なくありません。どちらの大学も数々の著名人や起業家を輩出しており、倍率も非常に高いのが特徴です。また、上智大学・東京理科大学は早稲田大学・慶應義塾大学と比較すると多少偏差値は下がるものの、70台前半の学部もあります。上智大学は語学や神学に、理科大学は理系学部に特化しています。