医学部再受験のための予備校の選び方
東京には多くの大学があり、医学部受験を目指すための予備校もたくさんあります。医学部を再受験する場合は自分に合った予備校を上手に選ぶことが大切で、講師の質に加えて指導方式・学費やその他のサービスの有無などで比較する必要があります。東京で医学部の再受験をする人は、予備校の選びのコツを知っておくとよいでしょう。
医学部予備校の指導方式の種類とは
医学部受験を専門にする予備校では、指導方式の点で集団指導と個別指導の2種類に分けられます。集団指導とは複数の受講生が同じ講義室で、授業スタイルで、医学部専門の予備校であれば20~30名が同じクラスに配属されます。受講生の成績ごとに異なったレベルの授業が実施されるので、入校時やクラス替えの時に学力テストが実施されて成績に応じて振り分けられます。
集団指導方式の授業のメリットとして、比較的学費が安い、ライバルを意識できるなどが挙げられます。そのかわりに、授業について行けなくなる恐れがある・きめ細かい指導が受けにくいなどのデメリットもあります。
個別指導方式は講師と受講生がマンツーマンで授業が進められるので、本人の得意・不得意科目に合わせて柔軟に時間割を組むことができるというメリットがあります。丁寧な指導が行われ、志望校に合わせて勉強を進めることができます。
ただし個別指導方式だと、ライバルの存在を意識しにくい・学費が高いなどのデメリットもあります。ある程度の高額な費用をかけても医学部に合格したい場合は、個別指導方式を検討できるでしょう。
予備校ごとに違う得意分野とは
東京には多くの予備校がありますが、地方と異なる点は学校ごとに得意・不得意分野がはっきりわかれていることです。地方であれば地元の国立総合大学や医科大学といったように受験先がかなり限られているケースが多いですが、東京などの大都市は受験対象の大学がたくさんあります。
そのため、学校ごとに得意とする志望校の種類が異なります。中には私立の医学部受験に特化した予備校もあるので、受験予定の志望校に応じて選ぶことが大切です。
ちなみに地方の総合大学の医学部の一般入試では工学部や教育学部などのように偏差値の高くない学部と同じ問題が出題されるので、問題そのものの難易度は高くありません。そのかわりに合格点が高くなるので、標準的な問題を多くこなして高得点を取るための対策が必要になります。
これに対して難関大学の医学部や医科大学の入試問題は難問や奇問が多く出題される傾向があるので、志望校に合わせた受験対策が必要になります。志望校の種類(国公立・私立・総合大学・単科大学など)をきちんと考慮した上で、予備校を選ぶことが大切です。
指導方式や志望校以外に考慮すべき点とは
東京で医学部受験のための予備校を選ぶ場合は、指導方式や学校ごとの得意分野以外にも考慮すべき点があります。予備校の中には、地方出身者向けに専用の寮を備えている学校もあります。寮を利用すれば食事が付いているので健康管理がしやすく、一般向けのワンルームアパートを借りるよりも勉強に集中できるでしょう。
寮が設けられていない学校であれば自宅から通学するか、学校の近くにワンルームの部屋を借りて下宿生活をしながら受験に備えることになります。自宅から通学することが困難な場合は、寮の有無もチェックするようにしましょう。
医学部受験予備校は学校の規模についてもさまざまで、必要最小限の講義室しか備えていない小規模な学校もありますし、自習室や食堂などが設けられている規模の大きな所もあります。学校選びの際は勉強に集中できる自習室の席数・環境や、大学の過去問や参考書などの図書の貸し出しサービスの有無もチェックするようにしましょう。
医学部の再受験を目指す場合、志望大学はもちろんですが、学習環境なども比較した上で予備校を選ぶことが大切です。東京には多くの医学部予備校があるので、費用や指導内容などを考慮して自分に合った学校を見つけるようにしましょう。