大学受験前日に心がけておきたい事②
最後のセンター試験も終わり、いよいよ大学受験2020も佳境となりました。ここからは苦労して培った勉強の成果を本番で如何なく発揮するだけなのですが、、、合格できるどうかは当日のコンディション次第で大きく左右されているのが事実です。
せっかくの勉強が無駄に終わらないように、ここでは学力以外の面でどのように準備していくべきなのかと言う観点から受験生の皆さんに「大学受験前日に心がけたい事」と銘打ってポイントを解説していきたいと思います。
受験前日 勉強するなら科目・分野を絞る
受験前日に緊張しない受験生などおりません。むしろ真摯に勉強に打ち込んだ生徒さんほど緊張が強くなる傾向があります。
最後の一瞬まで勉強しなくてはと気が逸る一方で、独特の非日常感に圧倒され目の前の勉強内容がスムーズに入ってこないものです。こんな状況で苦手科目や苦手分野の勉強を続けると、ますます不安が増幅されて悪循環に陥りやすくなります。
そこでポイントを絞り込む必要が出て来る訳です。科目として選ぶなら社会や理科などの暗記系科目、また英単語や古文単語などの語彙整理もお奨めです。
また初見問題に取り組むことも避けましょう。その代わりに、これまでに繰り返しやってきた志望校の過去問や慣れ親しんだ参考書類の総復習を心掛けてください。
こうする事で、1年前に解けなかった問題が出来るようになっている現在を再確認し、学力の蓄積や進歩を実感出来るようになります。
受験前日 持ち物、服装、防寒対策
持ち物に関してはもう十分ご理解されていると思いますが、今一度確認したいと思います。
- 受験票
- 筆記用具
- 腕時計
- 昼食
- 間食用のお菓子類
- 飲み物
- 使い捨てカイロ等
- マスク(予備含む)
これらが揃っていれば大丈夫です。
服装に関しては大学受験の場合、規定はありませんので自由です。高校の制服の方が集中力が高まるという人もいれば、私服の方がリラックス出来るという人もおります。
ただ一つ注意して欲しいのは、試験会場が予想外に暑い事があるという点です。会場全体では適温であっても、たまたま自分の席が暖房送風口に近ければ体感温度はかなり上昇しますので、服装選びの際には脱ぎ着が簡単で温度調節に適したものを優先してください。
受検前日 当日の流れを整理しておく
翌日に迫った本番の流れを具体的にイメージしてください。何より大切なのは試験会場に確実に到着する事です。
天候状態・交通機関・道順などに不測の事態が発生しても落ち着いて対処できるように入念な準備が必要です。その為にも会場の下見をお奨めします。
誰でも初めての場所に赴く場合は、無事到着するまで不安が付きまとうものです。大学受験本番直前にこんな事で無駄なエネルギーを浪費すべきではありません。
特に試験会場が遠隔地の場合は、より慎重な対応が望ましいと考えます。土地勘が無いことでトラブルに繋がる可能性が高まります。
遅くとも前日までに会場までのルート確認をお願いします。また発生すると考えられるトラブルの想定作業も大切です。
以下の3つが代表的なケースだと考えられます。
電車遅延
試験会場へ直ぐに連絡すると共に、駅で遅延証明書を発行してもらってください。これらの手続きをする事によって、大学入試会場への到着が遅れても適切な対応をしてもらえます。
体調不良
どんなに気を付けていても大学入試に参加できないほどの体調不良が発生する可能性は否定できません。その際には、試験会場への連絡に先立ち、出身高校へ連絡の上で指示を仰いでください。
また受験票に体調不良に関する対処方法が書かれている場合もありますので冷静に確認してください。
受験票忘れ
家に取りに戻る事はお奨めできません。結局遅刻してしまっては何にもなりません。
まずは大学入試会場への到着を優先し、受験担当スタッフや大学職員に落ち着いて状況を伝えるよう心がけてください。大学によって対応は若干異なるものの、手続きが出来る部屋に案内され、仮の受験票が発行されるケースがほとんどです。