予備校に通うメリットとデメリットとは?
高校を卒業して来年にもう一度大学受験に挑戦するとき、予備校への進学を考えるかもしれません。
通うにあたってはメリットとデメリットを把握しておく方が良いでしょう。
メリットの方が多いのであれば通うようにしましょう。
勉強する環境が得られるがその分お金がかかる
公立の中学校までは授業料を払うことなく学校に通えます。
公立高校は授業料がかかりますがそれほど大きな費用がかかるわけではありません。
私立高校はかなりかかるときもあるものの都道府県によって一定の補助が受けられるなど学びたい人に対するサポートがあります。
高校からそのまま大学に進学できればいいですが、合格できなければ予備校に通う選択肢が出てきます。
まずメリットとして勉強をする環境が得られる点があります。
志望校に合わせたコースに入学するとコースごとの授業が受けられ、授業で使うテキストや問題集なども利用できます。
自習室などの施設も使えるので、授業の後に自分で勉強することもできます。
デメリットとしてはそれなりにお金がかかる点でしょう。
高校などのように公立の学校はなくすべて私立になります。
成績優秀者などは授業料の免除などがあるものの通常は授業料が必要になり、私立大学の授業料と同じくらい必要になるときもあります。
学校やコースによって多少かかる授業料が異なるので、あまりお金をかけたくないなら安い学校を選ぶ必要があります。
高度な内容が学べるが大人数の授業が一般的
高校の授業は高校の教師の免許を持った人が授業を行います。
もちろん一定の知識などがあるのでしょうが、教師によって教え方に差がありわかりやすい授業をしてくれる人もいればわかりにくい授業をする人もいます。
では予備校の講師はどうかですが、特に資格はないので経歴は様々です。
高校教師をしていた人もいますが、大学や大学院を卒業して就職先として講師になる人もいます。
それぞれの学校に採用されるときにそれなりに能力をチェックされるので、教え方がうまい人でないとなかなかなれないかもしれません。
そのことから通うメリットとして優秀な講師からの高度な授業が受けられる点があります。
大手などは他校の優秀な講師を引き抜くなども行っているようです。
デメリットとしては授業は大人数で行われるのが一般的になります。
高校の授業だとそれなりに先生との距離が近いですが、予備校では後ろの方の席だと講師の顔が見えないときもあります。
講師は一方的に話をするので途中で質問などを行うことはできません。
わからないことがあるときは別途質問をすれば対応してくれるときもあります。
学力アップは可能だが自己学習も必要
予備校の広告を見ると良くあるのが合格体験でしょう。
ある広告ではあまり成績が良くなかった人が結果として難関大学に合格できた体験談が載せられていました。
その人は入学してからかなり学力をアップさせることができたのでしょう。
通うメリットとしてあるのは学力がアップできる点になります。
高校時代に受けた時には合格できなかった学校に合格できる学力が付けられる可能性があります。
デメリットとしては必ずしも予備校の授業だけで学力アップできるわけではない所でしょう。
勉強は教えられるものと考えている人は、通っているだけで学力アップして志望校に入学できると考えているようです。
志望校に合格している人は授業をしっかり受けたうえで復習をしたり自己学習にもきちんと取り組んでいます。
自己学習をせずに学力アップをしたいと考えている人には向かないでしょう。
高校だと出席しないと卒業ができなくなるので出席の努力が必要ですが予備校はその必要がないので出席しなくなる人もいるようです。
自分から勉強していく気持ちがないと、行く意味がなくなるときもあります。
受験のための環境が整うのはメリットと言えますが、そのために授業料などがかなりかかります。
能力のある講師の授業が受けられるものの大教室なので講師との距離があります。
通えば合格できるのではなく、自己努力もそれなりに必要になります。